3.0T MRI
GE SIGNA HDx3.0


超高磁場3.0テスラMRI装置 


 当院では超高磁場 GE SIGNA HDx3.0
が稼動しています.超高磁場の特徴は 「速くて,綺麗で,正確」であること.MRIは磁場が高いほど,その能力が十分に発揮できます.


 現在,当院では超高磁場 GE SIGNA HDx3.0
と低磁場 GE SIGNA Contour 0.5 の2台が稼動しています.
超高磁場MRIによる検査の高速化により,例えば0.5テスラMRIで3分30秒かけて撮影している頭部T2強調画像が,3.0テスラMRIでは,わすか 34秒で撮影可能になりました.これにより,現在頭部MRI検査のルーチンは

   T1 Volume(BRAVO) 1,4mm×192slice    2分03秒
   T2           6.0mm×20slice        34秒
   Flair          6.0mm×20slice    2分13秒
   MRA MIP&VR  1.0mm×243slice(zip2)   4分16秒
 
                                                    
 以上の検査は total 9分で終了します(T1をnormal撮影にすると30秒ですので,全体が7分で終了します).これを基本にして症例に応じてDW,T2*, FIESTA,STIR等を追加していますが,それでも大半の検査は15分以内で終了します


   3.0T MRA 1.0mm×243slice(zip2)     MIP                  Volume Rendering
          
 

    TRICKS                                                VR  FIESTA応用画像                                             

          


超高磁場には上記の長所がありますが,高磁場ゆえの短所もあります.
その一番は, 金属が体内,体表にあると火傷してしまう(骨折治療,鉄粉を含むマスカラ,刺青など)ことです.
虫歯の治療の詰め物,かぶせ物は問題ありませんが,インプラント,矯正金具等のある方は検査できません.
コンタクトレンズはカラーコンタクト以外の通常のコンタクトレンズも酸化鉄が含まれる場合がありますので

はずして検査して頂きます(保存用容器は準備してあります).
また,女性の方の化粧の中には鉄粉を含有するものがありますので,原則的に化粧は落として頂きます.
妊娠女性に関しては妊娠周期に関わらず3.0テスラでは検査できません.

当院では,人工関節が挿入されている,インプラントを入れている,外科治療で体内金属がある,等の3.0テスラMRIが撮影できない方のために,低磁場の MRIを平行で稼動させています.こちらは心臓ペースメーカー等の一部の機械を挿入している方を除けば大半の方が検査可能です.

MRI検査について質問等があれば,御電話にて窓口まで御連絡ください

   

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